線維筋痛症のはじまり (1)

線維筋痛症を発症した1年前まで、

私は健康で元気な、そしてスポーツの大好きな普通の会社員でした。

 

小中高と運動部に所属し、大学時代には流行のマラソンに熱中。

社会人になってからもジム通いは欠かさず、友人や家族と駅伝大会に出場したりと、

本当に病気とは無縁の人生だったなと思います。

 

自分が病気になる、働けなくなる・・・なんて考えたこともなかった私にとって、

線維筋痛症の発症は、大きな戸惑いでした。

 

そして、同時に、本当に価値のある出来事だったと心から思います。

 

元気でいられることのありがたさ、いかに周りに支えられているかを実感できたこと。

 

これまで全速力で駆け抜けるばかりだった(立ち止まれなかった)人生を振り返るきっかけになったこと。

 

心にこびりついた誤った価値観、不必要なプライドを見直せたこと。

 

本当に大事なことは何かが明確になったこと。

 

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はじまりは、昨年5月に発生した首の痛みでした。

 

首を左右前後に動かすと痛みが生じるので、

振り返る際も首を動かさず身体ごと相手に向ける・・など、

まるでロボットのような動きで数日過ごしていました。

 

会社では、若いのに五十肩か~?などとからかわれ、

私も寝違えたかな?少し経てば治るかな?程度に考えていました。

 

しかし、数日後の会社帰り、経験したことのないような激痛が首に走りました。

 

慌てて最寄り駅の薬局で、湿布を購入。

とにかく早くどうにかしないと、という一心で、恥ずかしさも吹っ飛んだのか、

薬局を出た路上で、すぐに首に湿布を貼ったことをよく覚えています。